医用・分析機器事業部は主に「光散乱」、「分離分析」分野における製品を開発、生産、販売しています。
新素材解析のコアテクノロジーである光散乱技術をベースにして生まれた当社の一連の製品は、機能性材料などの新素材の物性評価測定装置として高い評価をいただいております。 当社の光散乱技術への取り組みは、GPCで分子量分布を知るうえで極めて有効な低角度レーザー光散乱装置の開発を契機として始まりました。その後、主として高分子を専門とする大学、研究機関、企業の研究所から多くの助言をいただき、絶対分子量測定、微粒子粒径測定、ゼータ電位測定の装置を次々と開発し、各応用分野でより使いやすいように工夫を重ねる一方で、用途も基礎研究用から品質管理用へと拡げ、この領域では唯一の国産メーカーとしての厚い信頼を得るに至りました。
光散乱技術による物性評価法は、高分子科学の分野では、材料の機能性の把握と追求に、そしてバイオサイエンスの分野では、自然界、生体などに見られる現象の観察と研究に活用されています。今後は、分子量、粒径、ゼータ電位の測定法を標準的な手法として普及させながら、ダイナミックな変化を追求する分野を志向したいと考えています。


液体クロマトグラフィーの定性分析にスペクトルを求めていた顧客が、1980年代初め、世界の最先端をいく当社のフォトダイオードアレイ搭載の分光光度計に着目したことから、当社の分離分析の技術開発が始まりました。
顧客のニーズを製品に反映する努力を重ねていくなかから、クロマトグラムとスペクトルを同時に立体的に表現する画期的なソフトウエアも生まれました。以後、その有用性を顧客にアピールしていくうちに、次第に認められ、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用の検出器として定着しました。以来、常に品位を最新、最高のレベルに保ちながら、広く世界に浸透させてきました。
この間に培った当社の分離分析のコンセプトは、電気泳動の技術を加え、最近注目を浴びているキャピラリー電気泳動(HPCE)に生かされ、この分野でも世界を先導しています。このHPCE装置は、HPLCを初めとして、イオンクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、ガスクロマトグラフィーなどで分析していたサンプルを高分離能・短時間・微量で分析できる特長があり、従来の分離分析技術ではできなかったところを補い、分離分析の可能性を拡げました。分離分析によって得られる情報は、種々の分野で役立っています。装置を提供するとともに、測定技術もサポートし、顧客と一体となって、問題解決をはかっています。
バイオサイエンス、医薬、化学、食品、環境等の分野で、研究開発から品質管理までのニーズをカバーする有用な分析手段が提供できるよう、また、科学技術の進歩に寄与できることを願っています。