3.輝度評価
表示画面の明るさの評価は、輝度測定により行われます。 一般にELパネルの視野角範囲は広く、完全拡散に近い発光分布をしているために、輝度値としては表示画面に対して法線方向で検出した値が用いられます。
輝度測定の検出器には、分光方式もしくは刺激値直読方式の検出器が用いられますが、ELパネルのように特定波長域にピークを持つような発光スペクトルを測定する場合には、分光方式の方が輝度、色度ともに測定精度は高くなります(表1)。
表1 分光方式と刺激値直読方式の測定精度比較
| |
色度の精度(x,y) |
| 分光測色方法 |
±0.002 |
| 刺激値直読方法 |
±0.030 |
注)A光源+色ガラスフィルタ装着時
分光方式の中でも、高速で分光測色できるポリクロメータ方式の分光放射輝度計が用いられます。光源色測定方法の規格(JIS Z8724-1997)では、測定に用いるポリクロメータ方式の分光器に以下の要件を満たすことが求められています。
(1)波長目盛の正確さ
波長435.8nm、546.1nm、585.3nmのズレが0.5nm以下。
(2)測光目盛の正確さ
波長450nm、550nm、650nmにおいて強度比2:1の直線から
のズレが0.5%以内、この時の再現性(2σ)が0.2%以内。
波長450nm、550nm、650nmにおいて強度比10:1の直線から
のズレが1%以内、この時の再現性(2σ)が0.5%以内。
(3)迷光
白熱電球を光源として450nm、500nm、600nmで1.0%以下。
(4)有効受光面
不感帯の分散方向の幅が、受光素子の間隔の1/5以下。
(5)コリメータ光学系
焦点距離と回折格子の刻線密度との積が、3×104以上。
ただし、この方式では低輝度における感度が不足することがあります。 当社では高感度なCCDセンサーを用いたポリクロメータを開発し、この問題の解決に当たっています。また、モノクロメータ方式の輝度計を使う場合もありますが、ELパネルの測定においては短時間で特性の変化が生じる場合があり、測定時間のかかるモノクロメータ方式を使った場合の問題点となります。
ほかに簡便な測定として、輝度、色度測定精度では劣りますが、再現性に優れていて高感度なホトマル検出器を使った刺激値直読方式の輝度計を用いていることもあります。分光放射スペクトル(発光スペクトル)と輝度との関係は、次式のYに相当します。
3)
参考文献
3)
日本規格協会:「色の測定方法−光源色 JIS Z 8724」